和み
- 2015/6/7
- リハビリ日記
最近、仕事が忙しいともいえる。以前に比べて顔面の激痛が酷く、仕事が手につかない時間がかなり増えたので、これが仕事が忙しいという結果になっているようだ。
顔面の痛みは従来同様、やけどのあとのようにちりちりとした痛みだが、時には心臓の鼓動に合わせて、ズキズキと痛み、この状態が1日中常時続いている。最近は、突然、雷が落ちたが如く、目から鼻にかけて釘でも打たれたような衝撃的な激痛が数十秒間続くこと多い。
この時は、さすがに我慢が出来ず、思わず奇声を発することがしばしばある。形容しがたい痛みで、生れてから55年間に体験したことのない痛みだ。同じワレンベルグ症候群の人のブログを見ても、痛さに耐えられず自殺した人もいるほどだ。
日々の生活にだんだんと不安を覚えてきた。今の医療だと私の苦しめられている視床痛は治すことが出来ないというのが、どうも結論のようだ。
以前にも記したが、私の激痛は、気圧の変化に反応し、気圧がさがり、天気が悪くなり出すと痛みが増してくるので、痛さが強くなった時など、目の前のパソコンで天気予報をみるともれなく低気圧の到来だ。
しかし、私は、激痛には屈しないし、絶対に負けないという強い気持ちではあるので、自殺しようという気持ちになることはないが、たくさんのことを犠牲にしてまでも、仕事大好き人間でやってきた人生で、仕事が出来ないという現実は、自分にとって何よりも耐え難い状況であり、かなり強いストレスである。
あと、10年もすればきっとこんな気持ちにはならず、まったりと日々を過ごせると期待しているが、今は、仕事が出来ないことを本当にストレスに感じてしまう。そこに精神的にさらに拍車をかけるのが歩行不全だ。
最近は比較的毎日、時間があればウォーキングに出かけるようにしている。激痛に耐え、ベットに横たわっているくらいなら、痛くても身体を動かしていたほうが、少しはストレスを感じなく、激痛も若干だがまぎれる。
歩行不全だが、とにかく身体が左右に大揺れする。倒れそうになるくらい揺れるが、ぐるぐる回らないのが唯一の救いだ。これが、ぐるぐる回ってしまうと本当に悲惨なことになってしまう。この金曜日に毎月の脳神経外科に薬を貰いに行った際、来週は眼科で検査、来月は血液検査とMRI検査をすることになった。ちょっと心配だが多分問題ないと思う。どちらかというと今は、嚥下障害(えんげしょうがい)の方が心配なくらいだ。
最近は、そんな状況で歩行不全も悪化してきた。だから、不安が募るので、時間が空くと散歩に行くようにしている。本当は、毎日でもトレーニングに通いたいが、トレーニングに行くと電車や歩く時間を入れると往復4~5時間を要してしまうので、そんなにトレーニングに毎日時間をかけてしまうと、仕事に支障をきたしてしまう。
昨日も、お決まりの自宅の品川から国道15号と並行して走る旧東海道で、北品川商店街から青物横丁経由で品川シーサイドにあるイオンまでの往復5㎞のコースの散歩に出かけた。情緒ある昔ながらの商店街は、それぞれの店が、まさに個人商店で、その雰囲気に触れるだけで心が和み痛みも癒される。訪れる客も下町的雰囲気の漂う人達が多い。
昨日は、偶然というか、北品川商店街で、大きな祭に遭遇した。品川神社の参道となる道路の両脇には、屋台がいっぱい出ており、北品川商店街から目黒川に沿った桜の名所でもある荏原神社までの道路の両側にも屋台と人がいっぱいで、私も行こうと思ったが、満員電車のような人ごみだったので、歩行が不安で行くことはできなかった。
実は、私は祭が大好きだが、その理由は、全体がエネルギッシュで、賑やかで、幸せな人も不幸せな人も、すべて幸せに見えるからだ。最近多く見受けられるが、一部のばかげた苦情や規制によって古き良き時代の慣習や風習が失われていくのは悲しいことだと思う。
まあ、しかし昨日は久しぶりに祭に出くわし、この時ばかりは、顔面の激痛も癒される瞬間であった。