歩行不全と顔面激痛

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5月の連休も終盤に差し掛かってきた。私は、自営業なので、このゴールデンウィークも休みなしで対応している。そんな中、今日は私の息子が静岡の新入社員研修所から遊びに来るので、息子が予約した「ワイルド・スピード」という映画を一緒に見に行く。

以前私は、土浦というか筑波というかそのあたりに住んでおり、このワイルド・スピードに出てくるスポーツカーを一手に改造している工場というか会社に時々車を見に行っていた。ベイル・サイドという会社だ。私は、車が大好きで、何か大変なことがあった時など車に乗ってさえすれば全てハッピーになれた。大学生の頃は、死ぬほどバイトで働き買ったRXー7という車で、奥多摩有料道路のコーナーをよく攻めに行ってた。学生のくせに、当時のガソリン代が毎月5万もかかったほどだ。しかし、今は病気の後遺症で、車の運転すら出来ないので、勿論車もない。とても寂しい!

今年の6月24日でくも膜下出血発症からまる3年になる。本当に時の流れは速いものだと思う。歩行不全は、病気発症時からほぼ全身麻痺だったが、顔面の激痛は、くも膜下発症から半年近く後のワレンベルグ症候群という後遺症からだ。当初は、突然顔面をコンクリートの破片でこすられている感覚で、いまでもそうだが、頻繁に鏡の前に立ち、激痛部の状態を確認していたが、外傷はないのでそのたびに安心した気持ちになる。

毎日、風呂上りに、立ち座り(スクワットのようなもの)100回とその他の若干のメニューをこなしているが、最近は歩くと左右に大きく振れ、本人は今にも倒れそうな状態で歩いている。しかし、それは他の人から見ると普通に歩いているらしい。脳の病気とは本当に厄介なものだ。

それに連動するかのように、顔面の激痛が悪化してきている気がする。顔面と言っても左目が中心だ。通常、痛くて顔をしかめないといられない状態だ。この激痛が和らぐのは、睡眠中と風呂に入っている時、そして人と真剣に面談している時くらいだ。最近は、目をしかめないといられず、事務所にいても、仕事が痛さで手につかない。仕事をしなければと、焦れば焦るほど痛さは増す。

月に一度の定期診断で先生にお話ししても、先生も手の施しようがないようだ。この激痛が治らないと、本当にストレスだ。逆にストレスを感じているから痛いのかも知れない。毎日、なぜ、なぜ、なぜと、最近はその原因ばかり考えているが、一向に答えは導き出せない。焦燥感が私を覆い、出口のない迷路を常にさまよっているようだ。

性格的に、こうだからこうだというメカニズムが分かれば、どんな激痛も我慢できるような気がするが、毎日のべつ幕なし激痛では、精神的にもまいってしまいそうだ。私は、学生の頃から仕事が趣味だろう?と他人から言われるほど仕事をしてきたので、くも膜下発症後は、仕事も半分くらいに制御せざるを得なかったので、その仕事がないことがストレスなのかも知れない。

完全なワーカーホリックだ。何もしないで過ごすことに罪悪感を覚えるし、仕事をしないと本当に不安になる。自営業を始めてからの悲惨な生活や月末にお金がなくて奔走した過去の経験が、走馬灯のように頭をめぐると、それもまた大変なストレスだ。私のサラリーマン時代は、誰がどう見ても順風満帆だったが、自営業を始めてからは真逆だった。いまだから言えることだが、悲惨な過去には二度と戻りたくない。

人間、どん底の時は安心だ。これ以上悪くはならなと思うからだ。サラリーマンをしていれば、会社に行けばお金はもらえる。しかし、自営業は、どんなに毎日寝ないで働いても、お金が入らない時も多い。コンスタントに収入を得ることは、本当に大変なことなのだ。

多分、毎日こんなことを考えているから、それもストレスになることは間違いない。イコール激痛なのかも知れない。そう考えるとこの激痛は、仕事をしているうちは、一生治らないかも知れない。

 

 

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