連載原稿87 一度決めたことは何が何でも貫く意思を

を騙したり、陥れたり、そんなことが、毎日そこら中で行われている世の中である。自分の立場を優位にしたり、自分だけの利益を確保したりするために、人様を踏み台にして何とも思わない。

私は、ホテルを辞め、自分で事業を始めて今年で12期になるが、波瀾万丈、紆余曲折の人生で、いろいろなタイプの人たちと関わり、様々な経験をした。

筋道の通らないことは嫌いで、絶対に自分から不義理なことはしないのが私の信条だが、世間は必ずしもそうではない。

借金を返すことより自分の楽しみを優先するような人、本来、恩であるはずなのに、自分を正当化しようとした結果、仇で返してしまう人など様々だ。

性格が攻撃的だったり、逆に気が小さくて自分を守ろうという気持ちが大きすぎたりすると、自分を正当化しようとして結果的にそうなってしまうようだが、窮地を脱しようとするあまり判断を誤ってしまうのだろう。

「恒産なき者は恒心なし」とか「貧すれば鈍する」ということわざがあるように、人は、切羽詰まりすぎると、正しい判断力を失なうものだ。

余程精神的に鍛錬ができている人を除き、普通の人が、どんな場面でも、「人として」という倫理を忘れず、社会生活の中で相手のことを考え、まともな人生を送るためには、ある一定以上の生活や心の平安が必要なのである。

私は、現在、IWPA国際ウエディングプランナー協会という協会を運営している。IWPAは、事業目的として、ウエディングプランナーの地位向上を第一としており、個々の収入を髙水準で維持できることを目指している。

なぜなら、ブライダルという、非日常的かつ高額な商品を扱うためには、質の高いものを見、美味しいものを食べ、品格のある物を身に着け、心に余裕を持ってお客様に対してこそ、お客様の満足度をあげられると考えるからである。

当協会には確固たる理念があり、それを守るために、運営トップを含むスタッフ全員が、現場を熟知したプロフェッショナルで、実務に即していることを最重要視している。利益至上主義はもってのほかであるが、単にブライダルが好きとかブライダル経験があるというだけでは、信念をもって会の運営をすることなど出来ない。

今は、情報だけなら、何でも簡単に手に入るが、聞きかじったことをいかにも自分の経験のように伝えても、説得力もないし、何の魅力も感じないであろう。だから、教育のベースになるテキストも、実践経験に基づき、独自に作成することにこだわっている。

また、時代に合ったトレンドを知ることは当然必要なことだが、流行として移り変わる物だけを追うのではなく、時代を越え、流行を越え、普遍的な本質を追究している。ネットワークを世界に広げ、情報を収集し発信しているのは、ウエディングの本質を伝え、「ウエディングそのもの」がいかに素晴らしいか、啓蒙するためである。自分の仕事に誇りを持ったとき、人は本当の実力を発揮できるからである。

また、フリーランスプランナーを育成し、様々なビジネスサポートをほぼ無償で行っているが、その目的のひとつは女性支援であり、女性が仕事と家庭を両立させ、一生キャリアを積んでいけるプランを提示することで、目標を持ち、充実し安定した状態で仕事をしていただくことにある。

協会は、この理念に従い、2006年の設立以来ビジネス的なことは度外視で進んできた。そこまで度外視でいいのかと、会員からさえ案じられることもあるくらいだが、一度決めたことだから、なにがなんでも貫いていこうと思う。

理念に共感し、協力していただくメンバーが多いし、当会を本当に理解し、応援して下さる方々も着実に増えており、とても幸せなことと感謝している。

 

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