連載記事4;安心を売る企業の在り方

私は、去年、ある大手企業のセキュリティソフトをwebでカード購入した。1年後の今年の1月、契約更新の通知メールを見逃しカード計上となった。弊社はUTMを導入したため、そのソフトは不要だったが、気付かなかった自分に非があるし、すでに支払ったものは仕方がないと思いながらも、今後の自動更新は止めるよう依頼の連絡をしたところ、先方の担当者は、こちらの状況をていねいに聞きとってくれ、3ヶ月も経つにも関わらず、「必要なかったのなら全額返金します」とのことで、返金処理をしてくれた。

 

「『安心』を売る企業」の姿勢として、さすがwebビジネスの本質を理解していると感じた。webビジネスの不透明感に対する不安が一気に解消された瞬間だった。

 

さて、会場の皆さまは、今、世の中に溢れている、ブライダルに対するお客様の怨嗟に近い声を聞いたことがあるだろうか。「いやぁ、多くの婚礼を実施してりゃ、そんなこともあるさ。」という程度に思っていないだろうか。

 

最近、ほとんど毎日と言ってよいほど多くの苦情を耳にする。弊社のサイトには、挙式・披露宴に不信感を持つ人からの相談が、全国から寄せられる。その内容には、憤りを覚えるもの、耳を疑うようなものも少なくない。会場のカテゴリーにも、地域にも関係なく、実際に現場で起こっている数々の事例。それは、良質のものを誠心誠意提供している良き企業、良き人達をいつか駆逐してしまうのではないかと恐れるほどであり、これではブライダル業界全体が悪質なビジネスを行っていると思われても仕方がないとさえ感じることがある。

 

先日相談に来たカップルは、カメラマンを持ち込もうとしたら、持ち込みは基本的に禁止、もし持ち込むなら1ショット5,000円になりますと言われたそうだ。こんなありえないことをいとも簡単にお客さまに言ってしまう信じられない現実。

 

また、初めて訪問した時の見積りが300万円、これで出来ますといわれ決めた会場だったが、出来上がってみると600万円だったという。しかし、こんなことは普通の事だ。それどころかプランナーが正々堂々とそれが自分たちの手法であり実力であると言ってのける。

 

新郎新婦が、打合せの中でビックリしたことがいっぱいあって、と話してくれた。新規見積に生ケーキが入っていたが、打ち合わせになると、このケーキはただの真っ白の四角いケーキで、デコレーションや乗せるフルーツなどは各々追加料金になります、と満面の笑みで勧める。飲物は、新規見積では、フリードリンクだから安心と言われたが、打合せ時には、ウエルカムドリンクは別料金、「乾杯酒も別ですが、必要ですよね?」。披露宴を初めて行う若者に、確かめなかったのが悪いと言えるのだろうか。

 

ある会場では、売上金額の大きさは、顧客満足に比例するとプランナーを「教育」する。しかしその内容は、教育ではなく洗脳だ。本来、お客様に価値を感じていただき「買いたい」という気持ちにさせるのがビジネスであり、プランナーの本当の実力だ。必要なものを必要といわず後出しジャンケンのようなことをしてはいけない。前述のようなことでは、「全く詐欺同前だ」と口を震わせて訴えるカップルのほうがどう考えても正当だと思う。

 

このようなことが、是正されずに今後もなお続いていくなら、ブライダル業界にも訴訟案件が多くなっていくであろう。本来、挙式・披露宴は、楽しいものであるはずが、打合せが進むごとにストレスがたまり、当日は暗い1日になるカップルも少なくない。

この現状がほんの一部の事例に過ぎないと思っている方がいるとすれば、また、その方がブライダルに携わっている方ならば、今すぐ現場に目を向けその現状を確認すべきだと思う。

 

 

 

 

 

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