連載記事2016年3-1 ブライダルのいいところが失われている

連載記事2016年3-1

ブライダルのいいところが失われている

(ブライダルという文化を継承する重要性) 

プロフェッショナルの必要性

ブライダルのトレンドは、変化の速度が非常に早く半年経つと変化することも多い。特にITがビジネスの核を占めてきた現在ではトレンドの速さに拍車がかかる。

文化は、時代の特性と共に変化することも多いが、伝統の技はトレンドの変化に影響されにくく常に進化し、ビジネスの本質そのものであることも多い。しかし、その伝承が出来ない現代背景があり、容易ではないがなんとかこの現状を打破しなければならない。その打開策があるとすれば、それはプロの技や知識かもしれない。

プロ、すなわち職人の世界では、「仕事の知識や技術は他人から盗むもの」と教えられてきた。私も駆け出しの頃は、何を聞いても、どんな提案をしても「十年早い」とぶっ飛ばされるのが関の山だった。その頃私はなんと了見の狭い人たちだと思っていたが、後々自分がプロに近づいていくにつれて、その意味も分からないではないと思うようになってきた。つまり、教えられるということはあくまで受動的であり、それで満足してしまう。ところが、プロの仕事には妥協点がなく、常に追求、探求が必要で、積極性、能動性、自発性がないと物事の本質を追求し本物を生み出すことが出来ないのだ。そのことを口数の少ない職人は、直接体に教え込もうとしていたのかも知れない。

消費者行動パターンを理解する

本来、ビジネスは顧客が必要で、その顧客をどのように集客するかがビジネスの肝となることは誰でも理解できよう。しかし、その集客の本質を理解するためには、顧客の消費者行動を理解する必要がある。

1920年代アメリカ、経済学者のローランドホールがAIDMA(アイドマ)という消費者行動を提唱し、webが日常となるまでは、この消費者行動パターンが一般的だった。ところが、2005年電通はwebが日常に浸透してくると、AISAS(アイサス)という消費者行動パターンを提唱し、さらにアンヴィコミュニケーションズがAISEAS(アイシーズ)を提唱し、再度電通のDECAX(ディキャックス)という行動パターンに変化している。

簡単に言うと、webが日常化してから情報のシェアが展開され、消費者は何かを購入するときに、必ずと言っていいほど口コミ情報を見てから購入するようになった。しかし、最近は、販売者と購入者の間で、事前にある一定の関係が構築され、販売者が商品に対する有用な情報提供を行い、その情報を何度か受けることでその商品の魅力を理解し、口コミ情報も含め購入に至るのだ。購入した後は、その情報を口コミ情報としてweb上に書き込み拡散していくのである。

現在、ブライダル市場では、「即決」に端を発し消費者とのトラブルを散見するが、この「即決」という販売手法は、現代のweb消費者行動の見地からすると明らかに相反する販売手法であり、新たな販売手法の確立が必要なのかも知れない。

 

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