連載記事34 本質に基づいたロジカルな考え方が必要

私は、仕事上いろいろな会場にお邪魔するが、最近ウェディングプランナーが、低い年齢層の人のみで構成されている会場が多いと感じる。私の運営するフリーランスプランナーの協会のプランナーの平均年齢は30代後半なので、余計に強く感じるのかもしれない。

プランナーが若年齢化したことには様々な理由があるが、それに関してはここでは触れないが、現在の状態では、平均初婚年齢が年々上昇しているのと反対に、プランナー年齢はどんどん若くなっている。
勿論、若くても見識が高く、プロとしての技術や知識が備わっており、新郎新婦がプロと認識すれば問題ないことであるし、年齢を重ねることで、マンネリ化したり、ともすると押しつけがましくなりがちというデメリットも無いわけではないが、いずれにしても、婚礼の特性から考えて、プランナーには、大人としての見識や常識が必須である。

何とか婚礼件数を増やさなければならない状況の中で、従来の考え方を変える必要もある。以前のブライダルでは、新郎新婦のプライベートに立ち入ることはタブーとされたが、現在の新郎新婦の状況から考えると、これまで会場の仕事の範囲外とされていたような事柄に対しても、相談を受け応対することが必要なのかもしれない。現状のブライダルは「即決」という言葉に支配されているが、300万円以上の商品を買うのに、何もかも初めての経験の中で、数時間で結論を出せと言われても、無理があるのは当たり前で、新郎新婦のニーズとは真逆なのである。

但し、気をつけなければならないのは、現代の新郎新婦は、どんな情報もすぐにネットで入手できることによリ、すでに自分たちで調べ上げた結果としての答えを持っており、決断するために背中を押してほしいというのが本根ということである。つまり、自分たちの答えで良いという保証が欲しいのであって、人の意見や忠告などなかなか聞き入れないという特徴を持つので、彼らを納得させるためには信頼を勝ち得るだけの力量が要求される。

ウェディングプランナーは、経験は勿論大切だが、一番必要なのは常識と高い見識、謙虚さそして誠実さだと思う。若いと、どうしても社会経験の不足による常識の欠如は否めないが、そこをカバーするのがプロとしての専門知識とコミュニケーションスキルである。
日本は、戦後の高度経済成長期からバブル崩壊までは、就職した会社で定年まで勤めるという終身雇用が一般的であり、これが日本独特のコミュニケーション、いわゆる「阿吽の呼吸」とか「ツーカー」といった言葉が生まれる一因となったと思われる。

こうした職場でのコミュニケーションは、曖昧なアナログコミュニケーションで事足りるため、「だいたい」とか「約」とかというアバウトな言い方をしてもこれまではなんら問題なかった。しかし、最近のビジネスや海外とのビジネスにおいてはそうとも言えない。

日本では、ゼネラリストとスペシャリストを、学校で言う文系と理系に分けて考え、過去は、文系の人はセールス、理系の人は現場の技術的な仕事に携わることが多かったが、今のような玉石混交の時代で、かつ情報が氾濫している社会では、常に本質に基づくロジカルな考え方が必要かつ不可欠になり、分析力を有した論理的頭脳回路がなければ、全てにおいて問題解決が出来なくなったような気がする。
物事を覚える際には、丸暗記よりも論理的な覚え方の方が多くの事を記憶できる。そして、ロジカルに記憶することによって、他者に対して論理的に説明をすることが出来、聞く側の理解も深まるため信頼関係も構築しやすい。顧客を納得させるためにも、コンプレインを防止するためにも、是非習得して頂きたいスキルである。

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