連載記事2016年2-1 バブル崩壊ビフォー・アフター

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バブル崩壊ビフォー・アフター

1989年と言えば、日本経済の歴史的な年、いわゆるバブル崩壊の年だ。日本は、このバブル崩壊によって、歴史や文化面で様々なビフォー・アフターを形成することになった。バブル経済の到来は、結果的に現在のデフレ経済を引き起こしたが、ブライダル業界にも多大な変化をもたらした。

例えば、バブル崩壊以降神前式が減少したが、その理由はどこにあるのだろう。当時私は駆け出しで、神前式が減少した理由は、リカちゃん人形で育った世代にとって、「ドレスで教会式」に憧れが強いチャペル志向が強まったからだと聞かされた。反面、和装は、かつらが重い、臭い、古くさいなどと言われ、それが減少の理由と認識していた。それもあながち間違えとは言えないが、実は50万円以上も高い和装での神前式は、バブル崩壊後の一般市民にとって現実離れしたものだったのだ。その頃の鬘(かつら)は、すでにアルミに網を貼りその網に植毛する網(あみ)鬘(かつら)で、非常に軽く日本人の肌色に合わせた茶色の化繊毛を使用し、鬢(びん)の大きさも小顔になりつつある日本人に合った大きさで調整するイージーオーダーが主流になっていたので、重い、臭い、古くさいなどという現実はなかったのである。

1億2千万人総中産階級と言われた時代を過ごした日本人には、人と違うことをするときには、それなりの理由が必要であり、プライド的にもお金がないから和装はしないとは言えなかったのである。

新郎新婦の世代特性

一方現在の新郎新婦の世代特性を見ると、5年~10年で大きく変化している。この世代特性は、その人の人生で最も感受性の強い思春期の社会情勢がその人の性格、性質に大きく影響を与えるようだ。

 

バブル期に思春期を迎えたのが、団塊ジュニアという層で、今は結婚市場から姿を消しつつある40歳前半の世代だ。この世代は、飽食の時代で物が溢れていたが、そんな環境で育った世代とバブル崩壊後、終身雇用、年功序列が崩壊し、自分のお父さんが職を失い、経済的に厳しく、我慢を強いられた時代に思春期を迎えた世代とは、明らかに特性が違う。

この30年近くで結婚適齢期の世代は、団塊ジュニア、ポスト団塊ジュニア、ゆとり、さとりと変遷してきた。ゆとり世代以降は、携帯やスマホが生活の主軸を占めており、与えられた物は少ないが、情報に溢れ、処理をするまもなく多くのことを認識し判断するため、応対する会場側もプロとしての情報や知識をストックしないと、対応が非常に難しい。しかし、ゆとり世代やさとり世代の後に、「他人につくしたい」というつくし世代なるものが出現してきたようだ。私は、この世代の出現により、ブライダル業界も五里霧中の中にも一筋の光明を見た感じがした。

 

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